数々のドラマの舞台となってきた阪神甲子園球場。その黒土の上には、今も破られていない不滅の記憶が刻まれている。高校野球史における伝説の筆頭として語り継がれるのが、PL学園時代に清原和博が見せた圧倒的な打撃力だ。大会通算13本塁打という記録は、今なお後世の球児たちにとって途方もない目標であり続けている。
そして時代が進むにつれ、聖地は世界へと羽ばたく怪物を育む場所となった。花巻東高校時代、圧倒的な大器として注目を集めた大谷翔平もその一人だ。甲子園の土を踏み、敗北の悔しさと全国のレベルの高さを身をもって知った経験が、のちにメジャーリーグを席巻する規格外の才能を開花させる原動力となった。
2026年シーズンもまた、スターの卵たちが虎視眈々と主役の座を狙っている。地方予選で最速155キロを計測した超高校級ピッチャーや、木製バットを苦にせず快音を連発するスラッガーなど、スカウト陣の熱い視線を集めるドラフト候補が目白押しだ。独占取材で見えてきた彼らの素顔と、甲子園にかける並々ならぬ執念。偉大な先輩たちの背中を追い、歴史を書き換える瞬間は目前に迫っている。