花火大会の中止や規模縮小は、地元の経済圏に計り知れない影響を及ぼしている。大津市や長浜市、彦根市などの観光地に位置する宿泊施設や飲食店、公共交通機関にとって、夏のイベントは年間を通じて最大の書き入れ時だ。予約のキャンセルが相次ぐことで、地域の観光業が受ける経済的損失は計り知れない。
一方で、近隣住民の胸中は一層複雑だ。過度な混雑(オーバーツーリズム)によるゴミのポイ捨て、不法駐車、深夜までの騒音、生活道路の渋滞など、生活環境の悪化に対する苦情は年々増加傾向にある。観光振興による経済効果と住民の平穏な暮らしを天秤にかけたとき、地方自治体としても大会の強行開催を支持しづらい状況が生まれている。