長男のUTA(内田雅樂)が放つ存在感は、日本のモデル界においても完全に規格外だ。190センチを超える長身としなやかな筋肉美。幼少期から打ち込んできたバスケットボール留学で培った強靭なフィジカルと、アメリカやスイスで培われたコスモポリタンな感性が、彼の立ち振る舞いすべてに宿っている。
彼が足を踏み入れたのは、世界で最も競争が過酷なパリ・ファッションウィークの舞台だった。名だたるトップメゾンが並ぶオーディションへ単身乗り込み、名門ブランドのランウェイを次々と射止めていく。アジア人男性モデルに対するステレオタイプを打ち破り、グローバルなファッション業界の第一線で確固たる地位を築いた背景には、親の名に頼ることを潔しとしないストイックな自立心があった。
「自分は何者なのか」。その問いに向き合い続け、ランウェイのみならず国内外のカルチャー誌や映像プロジェクトでも独自の存在感を放つUTA。彼の視線は常に、ドメスティックな枠組の先にある広い地平を見据えている。