文部科学省が公表する近年の進路動向データや高校教育改革に関する調査を丹念に読み解くと、進路の多様化と個人の自律的学習の関連性が浮き彫りになる。探究学習の導入やICT端末の1人1台配布が契機となり、従来の「全員一律・横並び」の授業スタイルに違和感を覚える生徒たちが、独自の学習ルートを模索し始めているのだ。
もはや「進学校に受からなかったから難関大は無理だ」という因果関係は成立しない。むしろ、学校の画一的な宿題や補講に拘束されない分、志望校の出題傾向に特化した完全オーダーメイドの学習計画を組めるという点において、一般校の環境を逆手に取る戦略すら成立する。かつての弱点が、戦い方次第で最大の強みへと反転する瞬間だ。