チルドハンバーグの歴史を語る上で外せないのが、株式会社セブン&アイ・ホールディングスが展開する「セブンプレミアム ゴールド 金の直火焼ハンバーグ」の存在だ。コンビニ惣菜の概念を覆したこの逸品は、直火で香ばしく焼き上げた後にオーブンでふっくら仕上げる二段加熱を採用。チルドハンバーグ=高級洋食という新たな市場カテゴリーを完全に定着させた。
だが、市場の魅力はハイエンドだけにとどまらない。昭和の食卓を支え、今なお根強いファンを持つマルシンハンバーグのような超ロングセラーも独自の進化を続けている。フライパンでカリッと焼き上げる独特のクリスピー感とノスタルジックな旨味は、最新のプレミアム商品がどれだけ台頭しようとも決して色褪せない。伝統的な大衆の味と最新の高級志向が共存していることこそ、日本のハンバーグ市場の分厚さを示している。