私生活の変化を糧にするかのように、彼のキャリアは2010年代後半から爆発的な跳躍を遂げた。その転換点となった作品の一つが、Netflixが世界に放った衝撃作『全裸監督』である。狂騒の時代を生きるトシ役を演じ切った彼の姿は、観る者の網膜に焼き付いて離れなかった。脆さと凶暴性を併せ持つ若者の破滅的な疾走を、生々しい肉体性をもって体現してみせたのだ。
さらに、壮大なスケールで描かれる日本映画の金字塔『キングダム』シリーズにおける壁(へき)役では、泥臭くも実直な人間味を注入し、作品に確固たるリアリティをもたらした。大作エンターテインメントから配信プラットフォームの先鋭的な作品まで、自らの身体を惜しげもなく投げ打つ姿勢は、彼を単なる人気タレントではなく、唯一無二の実力派俳優へと押し上げる決定打となった。