キキの相棒である黒猫のジジ。皮肉屋でありながら可愛らしく、どこか憎めないあの声を担当したのは佐久間レイだ。
ジジの声は単なる「可愛いマスコット」にとどまらない。キキの心が幼い頃は言葉が通じ合っていたジジが、物語の終盤、キキが精神的に大人へ成長すると同時に「普通の猫の鳴き声」に変わってしまう。この表現の移り変わりにおいて、佐久間の演じた声のニュアンス変化が見事な効果を発揮している。
言葉を話していた頃の軽妙な掛け合いと、ラストシーンで見せる一匹の猫としての仕草。佐久間の声の芝居があったからこそ、ジジという存在は単なるペットではなく、キキの「幼少期の心の投影」として視聴者の胸に響くのだ。