ドキュメンタリーの話題と並行して、デジタル空間におけるリバイバル現象も急速に拡大している。Spotifyをはじめとする主要ストリーミングサービスにおいて、「Baby baby baby」をはじめとする往年の楽曲の再生数が急増。驚くべきは、そのリスナー層の多くが90年代をリアルタイムで体験していないZ世代や、海外のアジア系音楽ファンである点だ。
世界的なY2Kファッションのトレンドやヴェイパーウェイヴ、シティポップの再評価という文脈の中で、d.o.s.(dance of sound)が遺した楽曲のクオリティの高さが再発見されている。ロンドンやロサンゼルスのDJたちがミックスに彼女たちの楽曲を組み込み、ソーシャルメディアを通じて世界へ拡散される現象は、良質な音楽が時代や国境を簡単に越えていく事実を如実に物語っている。