サッカー日本代表が過去何度も跳ね返されてきた「16強の壁」。ベスト8進出という歴史的悲願を達成するためには、トーナメント特有の過酷な勝ち筋を冷徹に描き出す必要がある。
新フォーマットにおける最大の山場は、新設されたラウンド32だ。グループステージを首位で抜けたとしても、一発勝負のノックアウトステージでは南米や欧州の隠れた実力国とぶつかるリスクが常につきまとう。中3日での移動と寒暖差に耐えるタフネス、そしてPK戦まで見据えたゲームマネジメントが不可欠だ。
三笘薫の個による打開力、久保建英のセットプレーの精度、さらには堅守速攻の完成度。相手に応じてスタイルを変容させるリアリズムを研ぎ澄ませたとき、日本サッカー界の悲願は現実のものとして結実する。