彼の原点を語る上で欠かせないのが、かつて所属したジャニーズ事務所での記憶だ。1970年代後半、容姿端麗な大型新人としてデビューした瞬間から、激しいスポットライトを浴びる運命が始まった。だが、単なるトップアイドルの枠に収まるつもりは毛頭なかった。
歌って踊るアイドル像からの脱却は、容易な道ではなかった。声を潰し、身体を打ちのめしながら飛び込んだのが舞台の世界だ。特にミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』への出演は、彼のキャリアにおける決定的な転換点となった。汗と血の滲むような稽古の日々が、彼を本物の舞台人へと鍛え上げた。