PRINCESS PRINCESSの代表曲として誰もが知る『世界でいちばん熱い夏』ですが、そのリリース経緯には知られざるドラマが存在します。本作が世に出たのは1987年7月16日、バンドにとって通算2枚目のシングルとしてのことでした。当時はまだバンドの知名度が全国区には至っておらず、オリコンチャートのトップ100圏外という厳しい船出を余儀なくされます。
風向きが劇的に変わったのは、2年後の1989年4月にリリースされた7thシングル『Diamonds(ダイアモンド)』の爆発的大ヒットでした。社会現象となった『Diamonds』に引っ張られる形で、過去の埋もれた名曲たちにもスポットライトが当たり始めます。レコード会社とバンドは、ファンの熱烈な要望に応える形で『世界でいちばん熱い夏』の再レコーディングを敢行。1989年7月1日に8thシングルとして再び世に放たれました。
リベンジを果たした同曲は、瞬く間にチャートを駆け上がりオリコン週間シングルチャートで堂々の1位を獲得します。さらに、1989年のオリコン年間シングルランキングでは、1位が『Diamonds』、2位が『世界でいちばん熱い夏』という、同一女性グループによる年間トップ2独占という前人未到の快挙を成し遂げました。まさに執念と楽曲本来のポテンシャルがもたらした奇跡のストーリーです。