事務所の台頭を決定づけた象徴的な作品が、テレビ朝日系列で放送され大ヒットを記録したドラマ『特命係長 只野仁』だ。主演を務めた高橋克典のワイルドかつ洗練された魅力を最大限に引き出し、深夜枠からゴールデンタイムへの進出という異例の出世魚ルートを成功させた。
このヒットの裏には、テレビ局のプロデューサー陣とガッチリ組み、劇中音楽やキャスティングの隅々にまで自社の意向を反映させる計算されたプロデュースワークがあった。単なる出演交渉にとどまらず、コンテンツの価値そのものを自社でコントロールする手法は、その後のドラマ制作の決定的なモデルケースとなった。