危険水域に達する夏の気温。グラウンドの表面温度が40度を超える猛暑日があたりまえとなった現在、試合の早期打ち切りは単なる「勝敗の確定」以上の意味を持つ。それは、選手や審判、スタンドの応援団を命の危険から守る防護壁だ。
試合時間が3時間を超えると、選手の脱水症状や筋痙攣のリスクは跳ね上がる。特に負担の大きい投手や捕手、あるいは層の薄い公立校のナインにとって、コールド勝ちで試合を早く終わらせることは、翌日以降のトーナメントを勝ち抜くための不可欠な戦略となった。勝利への執念と安全配慮。その境界線でコールド規定が果たす役割は、年々重みを増している。