「肩パン」とは、文字通り「肩パンチ」の略称であり、相手の上腕部外側や三角筋周辺を握り拳で殴打する行為を指します。Weblio辞書やピクシブ百科事典などの各種アーカイブ資料においても「肩に拳固を食らわせること」と定義されており、主に中学生や高校生の男子生徒の間で日常的に行われてきた経緯があります。
現在、この肩パンという言葉には大きく分けて2つの文脈が存在します。1つは学校生活における子ども同士のコミュニケーションや罰ゲーム。もう1つは、駅の改札や繁華街の路上において見知らぬ通行人へ故意に体当たりを食らわせる「街中のぶつかり被害(ぶつかり男)」の変形です。特に学校空間において問題視されている理由は、顔面や腹部と違って衣服に隠れやすく、第三者から被害の痕跡が発見されにくい点にあります。
殴られた直後は衣服の下で激しい痛みが走っているにもかかわらず、表面上は笑って済ませてしまうケースが少なくありません。この「外傷の不可視性」こそが、周囲の大人による早期発見を妨げ、陰湿ないじめへとエスカレートする最大の温床となっています。