古来より病気平癒の御神徳・ご利益で名高く、全国から多くの参拝者が訪れる社寺が存在します。神社と寺院では信仰の対象が異なります。
病気平癒の神社としては、東京・新橋の烏森神社(癌封じ・病気平癒で著名)や、医薬の祖神である少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀る東京・上野の五條天神社、大阪・東大阪市の石切劔箭神社(「石切さん」の名で親しまれ、腫れ物や難病封じで全国に知られる)が有名です。また、出雲大社(島根)の大国主大神も医療や国造りの神として厚い信仰を集めています。
寺院においては、仏教界随一の医療・治癒の仏である薬師如来(やくしにょらい)をご本尊とする名刹が広く知られています。薬師如来は「十二の大願」の中で人々の病苦を救い、心身の安寧を与えることを誓った仏様です。世界遺産である奈良の薬師寺をはじめ、京都の東寺(教王護国寺)、東京の中野にある新井薬師(梅照院)などが病気平癒のご利益で篤く信仰されています。