かつて映画『ラスト サムライ』がハリウッド映画界における日本人俳優の道を大きく切り開いてから20余年。その最前線で道なき道を切り拓いてきた真田広之の背中を追いかけるように、次世代の演技派たちが世界へ飛び出している。奥本章寛もまた、その正統なる系譜を感じさせる一人だ。
殺陣や所作といった時代劇の基本を深く体得しているだけではない。役の背景にある精神性やカルチャーの神髄を完璧に理解し、カメラの前で体現する。単に英語が話せるだけでなく、画面上で圧倒的な説得力を出せるかどうかがグローバルオーディションの合否を分ける。真田広之が証明した「本物主義」を継承しつつ、独自の個性を発揮する姿に期待が集まる。