結論から言えば、ナポレオンの実際の身長は約168cmから169cmでした。現代の日本人成人男性(平均約171cm)と比べればやや小柄に感じられるかもしれませんが、18世紀末から19世紀初頭のヨーロッパという時代背景を考慮すると、決して低い数字ではありません。
当時の記録によると、18世紀末のフランス人成人男性の平均身長は約160cmから164cm程度でした。栄養状態や衛生環境が現代と大きく異なる時代において、168cmあったナポレオンは、むしろ「平均よりやや背が高い男性」の部類に入っていたのです。
この事実を証明する最も信頼性の高い一次資料が、1821年5月5日に彼が幽閉先のセントヘレナ島で死去した直後に行われた検死解剖記録です。検死を担当したフランス人侍医フランソワ・アントンマルキ医師らは、ナポレオンの遺体寸法を正確に計測し、記録に残していました。