事態が動いた最大の引き金は、現役職員らによる決死の内部告発だ。過剰な配送ノルマや達成不能な目標、そして目標未達者に対する大声での叱責や見せしめ行為。現場では悲痛な叫びが日常的に上がっていた。
告発を行った職員らは、職場での不利益変更や孤立のリスクに晒されながらも、証拠となる音声データやメールの記録を提示した。本来であれば内部告発者保護法によって守られるべき通報者が、かえって組織内で肩身の狭い思いを強いられていた構造も浮き彫りになっている。パワーハラスメントが慢性的になっていた背景には、現場の悲鳴を揉み消す歪んだ組織風土が存在していた。