消費者のこだわりが強くなったことも、品薄を加速させる要因だ。現在、店頭で特に不足しているのは、単なる不織布マスクではない。「耳が痛くならない極細繊維」「メイクがつきにくい立体構造」「PM2.5対応の高性能フィルター」といった、付加価値の高い特定の商品ばかりが狙い撃ちされている。
メーカー側も生産ラインをこれらの高機能モデルに絞り込んでいるものの、特殊な素材の調達や製造工程の複雑さから、急激な増産が難しい。安価な海外製マスクは余っているにもかかわらず、消費者が求める「お気に入り」が見つからないというミスマッチが起きている。