都内の着付け専門店や夏祭りの現場で取材を進めると、バッグ選びにまつわる多くの失敗談と工夫が浮かび上がってきました。SNSや質問サイトでも毎年繰り返されるのが、「見た目の可愛さだけで選んで大失敗した」という声です。
「昔ながらの硬い竹籠バッグを持っていったところ、歩くたびに籠の角が浴衣の腰回りに擦れ、帰宅したら大切な浴衣の生地が毛羽立ってボロボロになっていた」(20代女性・会社員)
「長財布が入らず、無理やり押し込んだら開口部が閉まらず、人混みの中で中身を落とさないか終始ヒヤヒヤして花火に集中できなかった」(30代女性・公務員)
着付け師の証言によれば、硬質な竹やアタ素材の籠バッグは、摩擦によって絹や綿麻のデリケートな繊維を傷めやすいため注意が必要です。また、露店での電子決済やスマートフォンの出し入れ頻度が増加した昨今、開口部が狭いバッグは想像以上のストレスを生みます。
こうした現場の不満を背景に、浴衣バッグ大人女子人気を集めているのが、しなやかなエコレザーやマクラメ編みのバッグです。これらは衣類への攻撃性が皆無なうえ、マチが適度にあって実用性に優れています。さらに、ファストファッションを賢く活用する浴衣に似合うバッグプチプラのテクニックも定着しました。GUやユニクロ、ZARAなどで展開される2,000円〜3,000円台のドローストリングミニバッグを合わせ、チープさを感じさせずに軽快に着こなす人が目立っています。