円を等分するとき、私たちは無意識に半分、またその半分というように「2の累乗」で分けようとします。4等分や8等分が簡単なのはそのためです。しかし、10等分となると話は一気に難しくなります。
円は360度。10等分にするということは、1ピースあたり正確に「36度」にする必要があります。分度器を使わずに、目分量で36度を正確に測り続けるのは人間の視覚の限界を超えています。最初の1枚を切り出した時点で、最後の1ピースが極端に細くなったり、逆に巨大になってしまったりする悲劇は、この数学的な難しさが原因なのです。