2014年、小島慶子は家族とともにオーストラリア・西オーストラリア州パースへ生活の拠点を移しました。夫が仕事を辞め、彼女自身が日本での仕事を維持しながら家族全員の生計を立てるという、当時の日本社会では極めて先進的な「大黒柱としての移住」でした。
日本とパースの間には時差がわずか1時間(サマータイム時はなし)という利点があるものの、直行便でも片道約10時間。彼女は毎月のように日本とオーストラリアを往復する過酷なスケジュールを長年継続してきました。2026年現在、オンラインでの執筆活動やリモート出演のインフラが完全に定着したこともあり、彼女の移動スタイルはより柔軟で洗練されたものへと進化しています。
パースの豊かな自然環境の中で送る静穏な日常と、東京のメディア最前線で激しい議論を交わす緊張感ある日々。この極端なコントラストこそが、彼女の冷静な視線と客観的な社会批評を生み出す最大の源泉となっています。