園遊会のハイライトとなるのが、天皇皇后両陛下をはじめとする皇族方が列席者と直接言葉を交わされる「お声がけ」の場面です。天皇皇后両陛下の園遊会での歓談は、形式的な挨拶にとどまらず、相手のこれまでの歩みや直近の困難に対する労いが細やかに込められている点に特徴があります。
皇室担当記者の証言によると、両陛下は事前に招待者一人ひとりのプロフィールや競技結果、発表論文、社会奉仕の経歴などを綿密に確認されたうえで当日に臨まれます。五輪メダリストとの歓談において、プレッシャーを乗り越えた精神力に言及されたり、被災地支援に奔走したボランティア代表者へ深い共感を示されたりする姿勢は、多くの出席者の胸を打ってきました。現場からは「こちらの苦労をすべて把握してくださっていたことに涙が出た」という証言が幾度となく聞かれます。
そして今、多くの国民を惹きつけてやまないのが愛子さまのご様子です。愛子さまの園遊会での着物姿は、日本の伝統美を体現した落ち着きのある訪問着が選ばれることが多く、上品な淡い桜色や初夏を予感させる若草色など、季節の移ろいと調和した色調が選ばれてきました。和装の文様には吉祥の願いが込められており、細やかな刺繍や染めの技術が光る逸品を身にまとわれたお姿は、国内外のメディアから「奥ゆかしくも凛とした気品がある」と極めて高く評価されています。
お一人で招待客の言葉に耳を傾け、自然な微笑みとともに相槌を打たれる愛子さまの所作には、日本赤十字社での実務を通じて培われた社会的な視野の広さが如実に表れています。皇室の次代を担う存在としての堂々たる佇まいと、相手の緊張をふわりと解きほぐす柔和な気配りは、参集した人々だけでなく画面越しに見守る国民の間でも大きな共感を呼んでいます。