事実はきわめてシンプルだ。ビートきよしは健在である。では、なぜ「飛び降り」などという物騒な噂が流れたのか。その発端は、1980年代後半から90年代にかけて彼を取り巻いていた「多額の借金報道」と、一時的な「メディア露出の激減」にある。
当時、ツービートとしての活動が実質的な休止状態に入り、ビートたけしがピン芸人や映画監督として時代の寵児となっていく一方で、きよしは事業の失敗などにより多額の債務を抱えたと報じられた。表舞台から姿を消した時期が重なったことで、「借金苦による自殺未遂があったのではないか」という憶測が週刊誌やワイドショーの周辺で囁かれ始める。これがネット黎明期の掲示板群でさらに誇張され、「飛び降りた」という具体的な尾ひれがついて定着してしまったのが真相だ。