「ほんの数分、荷物を降ろす間だけ停めていただけなのに」。そう困惑するドライバーの心理とは裏腹に、通報までのタイムラグは年々短縮の一途をたどっている。背景にあるのは防犯カメラの急速な普及と、住民同士のコミュニケーション希薄化だ。
かつては地域コミュニティの「お互い様」という暗黙の了解で処理されていた街区の風景。それが今や、防犯・安全意識の高まりとともに「即座に排除すべき異物」として捉えられやすくなった。生活道路における1台の車両停波が、視界の遮断や歩行者の遠回りを生み、住民のストレスをダイレクトに刺激する。警察庁の最新統計でも、110番通報における生活道路の駐車関連事案は過去最高水準を更新し続けている。