毎年8月下旬、高円寺の街は熱狂の坩堝と化す。「東京高円寺阿波おどり」は、いまや国内外から100万人規模の観客を集める東京の夏の風物詩だ。この巨大イベントを支えているのは、商店街の組合員や町内会、そして地元のボランティアたちである。世代を超えたコミュニティの結束力は、阿波おどりという共通体験を通じて世代から世代へと受け継がれてきた。
「杉並区役所」が主導するまちづくり計画においても、単なる商業地の発展だけでなく、こうした住民主導の地域文化とコミュニティの保全が重点目標に据えられている。災害に強い都市インフラの整備を進めながらも、祭りや個人商店が織りなす人間味あふれる景観をいかに維持するか。行政と住民の対話が日々続けられている。