固定電話を巡る環境は、通信業界全体で進められている巨額のインフラ再構築によって急激に変化している。総務省の指導のもと、全国の交換機設備を老朽化した金属線からIPネットワークへ全面刷新するPSTNマイグレーションプロジェクトが本格展開されてきた。この決定的な変化に伴い、電気通信事業のあり方そのものが大きな転換期を迎えている。
NTT東日本およびNTT西日本をはじめとする大手通信事業者は、従来の加入電話網からIP網移行計画への切り替えを円滑に完了させるべく整備を進めてきた。NTTトップの島田明社長も、将来にわたる持続可能な通信インフラ基盤の維持とデジタル化推進の重要性を度々言及している。ライバルのKDDIなども含めた主要キャリアによる設備投資とネットワーク再編が加速する中で、ユーザー側も既存のアナログ回線をそのまま放置するのではなく、時代に即した維持方法か解約かの二者択一を迫られているのだ。