サンリオのキャラクター史を語る上で欠かせないのが、サンリオ最古の初代キャラクター経緯です。多くの人が「ハローキティが第1号」と誤認しがちですが、企業としてのオリジナルキャラクター第1号は、1973年に誕生したクマの男の子「コロちゃん」でした。素朴な線画で描かれたコロちゃんは、ギフト商品の付加価値を高めるためのシンボルとして大きな役割を果たしました。
その翌年、1974年に誕生したのが「ハローキティ」です。当時の開発陣が「スヌーピーのような世界で愛される動物モチーフを作りたい」という着想から、猫をデフォルメして生み出したのが始まりでした。1975年に発売された第1号グッズ「プチパース(小さなビニール製小銭入れ)」の大ヒットを皮切りに、キティは瞬く間に社会現象へと登り詰めます。
ハローキティ誕生の歴史と真相を振り返ると、彼女には意図的に「口」が描かれていません。これには「見る人が自分の感情をキティに投影できるように」という哲学が込められており、悲しいときには悲しそうに、嬉しいときには微笑んでいるように見える心理的設計が施されています。この普遍的な受容性こそが、50年以上にわたりグローバルアイコンとして君臨し続ける原動力となっています。