前澤氏を語る上で外せないのが、世界屈指の現代アートコレクションの存在だ。ジャン=ミシェル・バスキアの絵画を123億円で落札したニュースは世界中のアート市場を揺るがした。ピカソ、ジャコメッティ、リヒターといった巨匠たちの作品を精力的に収集する一方で、一部の作品をオークションで売却し、数十億円規模のキャピタルゲインを得る鮮やかな手腕もみせる。
彼にとって美術品は、情熱の対象であると同時に極めて優秀なオルタナティブ資産でもある。直感と美意識で価値を見極め、タイミングを逃さずにリスクを取る。このスタイルこそが、実業家としての彼を支える投資戦略の根幹だ。