1519年、弱冠24歳で即位したフランソワ1世の手によってこの城の建設が始まった。自らの権力と栄光を欧州全域に見せつけるための国家プロジェクトとしてスタートしたものの、国王自身がここに滞在したのは僅か数十日に過ぎないという。まさに王の野心が生み出した究極の芸術作品だ。
1981年、城とその敷地はユネスコ世界遺産に登録され、さらに2000年には豊かな自然と歴史的建造物が共存する「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」の一部として指定範囲が拡大された。悠久の時を超えて受け継がれてきた歴史的価値は、今も色あせることがない。