2026年の夏、球場を包む気候はもはや「スポーツに適した環境」の域を超えつつある。熱中症指針であるWBGT(暑さ指数)が危険水準に達する場面が頻発し、従来の点差規定だけでは球児の安全を担保しきれない事態が相次いだ。
そこで現場で議論されているのが、気象状況や選手の体調変化に伴う「熱中症予防を理由とした途中終了」の明確なガイドライン化だ。無理に規定イニングまで試合を引っ張ることで倒れる選手が出るくらいなら、審判員や大会管理者の判断で即座に中断・終了を決断すべきだという声は、保護者や教育関係者の間でも年々強まっている。勝利への執念と命の安全。その天秤が、今まさに大きく傾こうとしている。