華やかな観光イベントとしての側面が強調されがちだが、その根底にはタイ北部のランナー文化に根ざした尊い仏教行事の精神が存在する。もともとこの時期は「イーペン祭」と呼ばれ、ブッダ(釈迦)への深い感謝を捧げる期間だ。
人々はランタンに自らの名前や願い事、あるいは過去の罪や不幸を祓う言葉を書き込む。煙が充満し、手を離したランタンがゆらゆらと上昇していく様は、執着を捨て去り心身を清めるプロセスそのもの。単なる映えスポットの探求にとどまらず、現地の人々が捧げる静かな祈りに思いを馳せることこそ、この旅を本物にする秘訣と言える。