「プールに氷を放り込めば終わり」という単純な話ではない。亜熱帯気候の沖縄県において、屋外プールに氷を維持し続ける作業は時間との極限の戦いだった。ロケーション撮影の現場では、地元氷産業の全面協力のもと、毎日数十トンにおよぶ特製の大氷塊が運び込まれたという。
日中の強い日差しを避けるため、主要な撮影はすべて日没から明け方にかけての数時間で行われた。現場の撮影クルーは汗をぬぐいながら、水中で震えるキャストの安全を確保し、ミリ単位で氷の配置を調整。南国の潮風と氷の冷気が混ざり合う異様な環境下で、スタッフ一丸となった狂気とも言える熱量でカメラが回され続けた。