テレビの世界で一躍知名度を上げた彼だが、映画業界における評価もきわめて高かった。大人気漫画の実写化として語り継がれるドラマ『ガラスの仮面』で見せた爽やかかつ繊細な演技から一転、映画作品ではさらにディープな表現領域へと足を踏み入れていく。その代表格が、ベルリン国際映画祭などで高い評価を獲得した主演映画『独立少年合唱団』だ。
変声期を迎えた少年の葛藤と友情、そして時代の波飲まれていく繊細な心理描写。セリフの行間や目線の動きひとつで心情を表現する圧巻の演技力は、国内外の映画批評家から絶賛を浴びた。商業的な成功だけに目をとらわれず、作品性の高い単館系映画やアートハウス系の作品に果敢に挑んだ経験が、彼の俳優としての土台を強固なものにしたのは間違いない。