フリーメールは誰でも匿名で、しかも一瞬で大量に作成できる。便利さの裏返しとして、そこには常に詐欺やなりすましのリスクが付きまとう。一方で、キャリアメールの作成には厳格な本人確認(KYC)を伴う回線契約が不可欠だ。この「身元が保証されている」という事実こそが、金融機関やセキュリティを重視するWebサービスにとって最大の安心材料となる。
特にフィッシング詐欺が高度化した現在、送信元のドメイン信頼性はサービスの死活問題だ。一部の地方自治体や老舗の会員制サービスでは、今なお登録アドレスをキャリアメールに限定、あるいは推奨しているケースがある。Gmailに届く大量のプロモーションメールに埋もれさせたくない重要な通知を受け取る専用窓口として、あえてこれを使い続けるユーザーは少なくない。