思い返せば、2009年の『進撃の巨人』連載開始当初、諫山氏はまだ20代前半の若者だった。当時のインタビュー映像を見ると、どこか自信なさげで、ボサボサの髪に無造作なTシャツ姿が印象的だ。絵を描くことに全てを捧げているような、剥き出しの初期衝動がそこにはあった。
だが、作品が世界的なメガヒットとなり、彼自身が富と名声を得るにつれて、その姿は劇的に変化していく。髪型はスマートに整えられ、シックなジャケットを羽織る機会が増えた。姿勢も良くなり、カメラを見据える視線には確固たる自信が宿っている。この「垢抜け」のプロセスこそが、ファンが彼を魅力的だと感じる最大の理由だ。