物語の舞台は、外界から完全に遮断された山中に佇む怪しげな洋館風ホテル。一見するとオーソドックスなクローズド・サークルに見えるが、ストーリーが進むにつれて視聴者が抱く前提そのものが揺らいでいく。極上のサスペンス映画であり、同時に深い人間模様を描き出す極上のミステリードラマとして仕上がっている。
「誰が味方で、誰が敵なのか」。密室の中で交錯する嘘と真実、そして過去の因縁が複雑に絡み合う。脚本を手掛けた新鋭ライター陣は、鑑賞者の予想を何度も裏切るトリックを緻密に仕掛けた。一度目の鑑賞では気づかない伏線が至る所に散りばめられており、リピート鑑賞が必至の構造だ。