陸上での太陽光発電用地が飽和状態に達するなか、事業者の視線は一気に海へと向かった。洋上浮体式ソーラーは、水面による冷却効果でパネルの発電効率が陸上より約10〜15%向上するというデータもある。
ただし、最大の障壁は波のうねりによる曲げストレスだ。揺れを完全に抑え込むのではなく、波の動きに合わせて柔軟にたわむ「柔軟構造フロート」が実用化されたことで、外洋での大規模発電が現実味を帯びてきた。電力は海底ケーブルを通じて陸上の送電網へとダイレクトに流し込まれる。送電ロスを最小限に抑える高圧直流送電(HVDC)との組み合わせが、沿岸部の電力供給体系を根底から塗り替えつつある。