彼の豊かな表現力と美意識のルーツを語る上で欠かせないのが、家族の存在だ。実母は宝塚歌劇団の元男役スターとして活躍した燁明(よう あきら)氏である。家庭内には常に音楽や舞台芸術があふれ、幼い頃から表現者としての姿勢を自然と身につけていった。
母である燁明氏からの教えは、単なる歌唱やダンスの技術にとどまらなかった。人としての礼儀や感謝の心、そして他者への思いやり。ドイツ人の父親からの国際的な視野と、宝塚歌劇団という伝統ある世界で培われた母の美学。この二つが融合した環境こそが、彼ならではの気品とグローバルな視野を形作った原点だ。