静まり返った早朝の路地裏。午前7時半の時点で、すでに30人を超える人々が静かに列を作っていた。手元のスマートフォンでSNSの入荷状況を確認しながら、誰もが焼き上がりの瞬間を待ち望んでいる。
横浜から訪れたという30代の会社員女性は興奮気味に語る。「先月初めてここのタルトを食べて、今までの焼き菓子は何だったんだろうと衝撃を受けました。今日は休暇を取って、家族の分も含めて並んでいます。特に限定のクロワッサンは、朝一番でしか手に入らないので」。海外からの観光客の姿も目立ち、東京の新たな食のランドマークとしての存在感を放っている。