同業他社である「ゲオ(GEO)」の動向と比較することで、TSUTAYAの苦境がより鮮明になります。両社はレンタル市場の縮小という同じ荒波に直面しながら、全く異なるサバイバル戦略を取りました。
ゲオを運営するゲオホールディングスは、早い段階から「リユース事業(2nd STREET)」への多角化に舵を切りました。ゲームやスマートフォンの買取・販売ノウハウを活かし、衣料品や家具家電の中古売買市場へ進出。レンタルフロアを縮小してリユースや家電・日用品の販売スペースに転換することで、1店舗あたりの収益性を巧みに維持・向上させています。
一方、TSUTAYAを展開するCCCは、書籍販売とカフェを融合させた「BOOK & CAFE」スタイルや、カルチャー提案型のアプローチを重視しました。しかし、書籍市場自体も電子書籍の台頭で縮小傾向にあり、単価の低い文具・雑貨やカフェの利益だけでは、かつてのレンタル事業が叩き出していた高収益率(レンタルは初期投資後の原価が低く、利益率が非常に高いビジネスモデル)の穴を埋めきれなかったのが実情です。