事の発端は、今年に入って公開されたインディーズ映画のクレジットだった。監督・脚本の欄に記されていたのは「石川直也」の文字。普段のハイテンションな芸風からは想像もつかないシリアスな人間ドラマを描いたこの作品は、公開直後から映画ファンの間で話題を呼んだ。のちにこれがせいやの単独プロジェクトであることが判明し、検索窓には彼の実名が溢れ返ることになったのだ。
お笑い芸人が本名で他分野の活動を行う例は少なくない。しかし、せいやの場合はそのギャップが凄まじかった。テレビで見せる「お調子者」の仮面を剥ぎ取ったとき、現れるのが「石川直也」という一人の表現者なのだろう。