こうしたトラブルを回避するためには、専門家はどう捉えているのか。眼科医療の権威であり、長年にわたり屈折矯正の現場を見つめてきた眼科専門医の坪田一男医師は、事前の精密検査と妥協のないリスク説明の重要性を強調する。
レーシックは万能な魔法ではない。角膜の厚みや形状、瞳孔径、さらには患者のライフスタイル(夜間運転の頻度やデスクワークの時間など)によって、向き不向きがはっきりと分かれる。坪田医師によれば、無理な適応拡大を避け、適応外と診断された場合はきっぱりと手術を断る勇気こそが、後悔を生まない最大の防波堤になるという。また、患者自身も「絶対に視力が2.0になる」といった過度な期待を抱かず、潜在的リスクについて納得いくまで質問することが求められる。