冬の贈答用として絶大な人気を誇る「蜜入りりんご(サンふじ等)」。中心部に美しいべっこう色の蜜が入っていると高級感がありますが、保存という観点では最大の注意が必要な果実です。
そもそも「蜜」の正体は、葉の光合成によって作られた「ソルビトール」という糖アルコールの一種です。水分を引き寄せる性質が非常に強いため、果肉の細胞隙間に水分が充満して透明に見えています。この蜜の部分は酸化と腐敗の進行が極めて早く、収穫から時間が経つと茶色く変色して内部褐変を起こし、独特のアルコール臭を放つようになります。
【蜜入りりんごの保存鉄則】
蜜入りりんごが届いたら、常温放置は厳禁です。直ちに密閉して冷蔵室に入れ、最長でも2週間以内に優先して食べ切るのが原則です。もし大量にあって消費が追いつかない場合は、思い切って「冷凍保存」に切り替えてください。
くし形にカットして芯と皮を取り除き、変色防止処理をした後、水気を拭き取ってラップに平らに並べて冷凍します。完全に凍ったりんごは、食べる際に常温で5〜10分置くと、まるでシャーベットのようなシャリシャリとした絶品フローズンデザートへと変貌します。すりおろしてドレッシングやカレーの隠し味に使うのもプロ推奨のテクニックです。