2018年に悲願のリリースを果たした『絶体絶命都市4 Plus』の評価は、プレイヤーコミュニティにおいて真っ二つに分かれています。
支持派が絶賛するのは「極限状況における人間のエゴイズム」の冷徹な描写です。避難所での物資の奪い合い、被災者につけ込む悪徳商法や宗教勧誘、善意を装った搾取など、従来のゲームがタブー視してきたリアルな被災地の陰惨な側面を、神戸市消防局の監修を受けた実用的な防災情報と共存させながら描き切りました。
一方で批判的なレビューが集中した要因は、アクションゲームとしての操作性の粗さと技術的な課題です。特にPS4版の攻略を進める中で頻発する処理落ちやロード時間の長さ、探索フラグの分かりにくさは強いストレス要因となりました。また、九条作品特有の「不謹慎スレスレのギャグ選択肢」が、シリアスな災害体験の没入感を削いでいるという指摘も少なくありません。
特筆すべきは、PlayStation VRに対応した絶体絶命都市のVRモードの評判です。本編とは独立したミッション形式ですが、頭上からコンクリートの巨大看板が崩落してくる恐怖感や、足元が崩れ落ちる絶望感は「VR酔いを補って余りある本物の臨場感」と高く評価され、防災シミュレーターとしての真価を証明しました。