プロですら初見での突破が困難とされる最高峰のフレーズには、音声の配置における巧妙な罠が仕掛けられている。ここでは、ネットや現場で「激ムズ」と称される超難関フレーズを厳選して紹介する。
初級〜中級レベルとされる「新進気鋭の新人歌手 新春シャンソンショー」や「東京特許許可局局長許可局長」は、誰しも一度は耳にしたことがあるだろう。しかし、本物の壁はその先にある。
【上級レベル】
「神田鍛冶町の角の乾物屋の角から、勘兵衛さんのカミサンがカマス持って駆け出した」
【最難関・プロ撃沈レベル】
「第一著者、第二著者、第三著者、老若男女、全員が抽出器の抽出速度と骨粗鬆症症例報告の記述に困惑した」
【最高峰レベル】
「斜め七十七度の並びでナナハン七台抱えてナハナハ鳴くナナコさん」
これらのフレーズが恐ろしいのは、タ行、サ行、カ行、ナ行の音素が連続して口唇と舌の運動を撹乱する点にある。「言えそうで言えない」絶妙なストレスと、言えた瞬間の達成感こそが、リスナーやチャレンジャーを虜にしてやまない最大の理由である。