隆の里が土俵に残した足跡は、数字の上でも傑出した輝きを放っています。幕内最高優勝は通算4回を数え、そのうち2回は土付かずの15戦全勝優勝でした。
中でも最大のハイライトは、横綱昇進直後の1983年秋場所で達成した新横綱全勝優勝です。昭和以降では初代若乃花、大鵬らに次ぐ史上4人目の大快挙であり、2017年に弟子の稀勢の里が新横綱優勝を果たすまで、長きにわたり伝説として語り継がれました。
重い持病を抱えながらも、土俵に上がれば一切の妥協を排し、常に正攻法の相撲に徹した隆の里。怪我や病気に苦しみながら積み上げた通算695勝という成績は、単なる数字以上の重みと気迫を宿しています。