要人発言の直後は、スプレッド(売買手数料)が急拡大し、価格が上下に数百pips激しく往復する「乱高下」が発生します。この危険な局面で資産を守りつつ利益を狙うためには、明確なトレードルールが求められます。
第一の鉄則は、「重要会見の直前にはポジションを縮小、または完全にクローズする」ことです。ギャンブル的に発表直前にエントリーすると、突発的なスリッページ(注文価格と約定価格のズレ)やロスカットに巻き込まれ、一瞬で大きな損失を被る危険性があります。
第二の鉄則は、「第一報の飛びつき買い・飛びつき売りを避ける」ことです。要人発言の初動は、機械的なヘッドライン検知による一時的なスパイクで終わることが多々あります。質疑応答が進むにつれて発言の真意が伝わり、初動とは正反対の方向に本格的なトレンドが発生するケースが珍しくありません。
賢明なアプローチは、記者会見が一通り終了し、市場が発言内容を完全に消化して一定の方向性(サポートライン・レジスタンスラインのブレイク)を形成したのを確認してから、そのトレンドに乗る「順張り」です。相場の初動を取り逃がしたとしても、大きな方針転換であればその後のトレンドは数日から数週間にわたって継続するため、十分に利益を狙う余地が残されています。