永六輔さんは2016年7月7日、東京都渋谷区の自宅で息を引き取りました。享年83。公式に発表された直接の死因は「肺炎」でした。
晩年の永さんは、2010年に発症を公表したパーキンソン病をはじめ、複数の深刻な疾患と向き合う日々を余儀なくされていました。パーキンソン病の進行に伴い、身体の運動機能や発声機能だけでなく、食べ物や唾液をうまく飲み込めなくなる嚥下障害が生じやすくなります。これにより気道に異物が入り込むことで引き起こされる誤嚥性肺炎のリスクが常に付きまとっていました。
満身創痍の体でありながらも入院治療のみに頼るのではなく、本人の強い希望から「自宅での療養」を選択。訪問医療や家族の献身的な支えを受けながら懸命に病魔と対峙していましたが、最終的には肺炎によって静かにその生涯の幕を閉じることとなりました。