のし袋の選び方において、取り返しのつかない致命傷になりやすいのが「水引(みずひき)の選択ミス」です。水引の結び目には言霊に等しい象徴的メッセージが込められています。
結婚祝いに用いるのは、一度結んだら二度と解けない「結び切り」や「あわじ結び」ですが、出産祝いでは絶対に選んではいけません。新たな生命の誕生は何回繰り返されても喜ばしい慶福であるため、「何度あっても喜ばしい」という意味を持つ「紅白の水引・蝶結び(花結び)」を選択するのが、出産祝い水引蝶結びマナーの大前提です。コンビニ等で購入する際、デザインの豪華さだけで選んでしまい、結婚用の結び切りを渡してしまう事故が現場で散見されますので、細心の注意を払ってください。
また、購入したのし袋をそのままバッグの底やスーツの内ポケットに無造作に放り込んで持参する行為も、礼を失した行動です。袋の四隅が折れたり水引が変形したりするのを防ぐため、必ず「袱紗(ふくさ)」に包んで持ち歩きます。
出産祝いのし袋ふくさ包み方には祝儀用の絶対手順があります:
- 袱紗をダイヤ型(角が上下左右に向く形)に広げ、中央よりやや左寄りにのし袋を表面を上にして置く。
- 左側をとって右へ倒す。
- 上側をとって下へ倒す。
- 下側をとって上へ倒す。
- 最後に右側を左へ倒し、余った端を裏側へ折り返して固定する。
慶事では「右開き(右側から開く)」になるよう包むのが鉄則です。弔事(左開き)と真逆の順序になるため、混同しないよう身体で覚えておく必要があります。袱紗の色味も、赤・ピンク・金色・エンジなどの暖色慶事用、あるいは慶弔兼用の「濃紫」を選ぶのがマナーです。